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評価:
東野 圭吾
文藝春秋
¥ 1,800
(2001-03)
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せつない恋物語。
きっかけはひとつの殺人事件なのだけど
そのずっとずっとまえから物語は始まっていた。
帝都大アメフト部の面々。
濃密な時間を共有してきた彼らは
卒業してずいぶん時間がたっても
定期的に同窓会を開き、仲良くしている。
クォターバックをしていた西脇哲郎。
彼はアメフト部のマネージャーをしていた理沙子と結婚した。
毎年の同窓会のあと帰ろうとしていた西脇は
もう一人のマネージャーであった日浦美月と再会する。
人前ではしゃべろうとしない彼女を西脇宅に連れて帰ると
彼女はおどろくべきことを話し始めた。
彼女の中身は男性、つまり性同一性障害であること
殺人を犯し、警察から今後追われるであろうこと。