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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    僕は長い昼と長い夜を過ごす

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      50時間連続で起き続け、
      20時間寝続ける体の男、森田明二。

      その特性のおかげでなかなかまともな仕事は難しかったが、
      バンさんに拾われてゲームプランナーとして仕事をしている。
      プラス、素人レベルの監視アルバイト。

      しっかり者で警察官と結婚した妹
      昔父がやっていた会社を受け継いで働いている兄。
      母は昔、ふらっといなくなった。
      父の暴力が激しく、それでいいと兄弟みんなが思っていた。
      その父は、誰かに殺されて、死んだ。

      いつものように監視対象を見張っていたら、
      突然その男は死んでしまった。
      どさくさに紛れて持ってきてしまったスーツケースには大金。
      家に帰ってそれに気づいた森田の後には
      ナタネと名乗る不思議な男がいた。

      うん、おもしろかった。
      ミステリといえばミステリだけど
      ひょうひょうとした文章自体を楽しんで読んだ。
      小路さんらしく、人間味溢れ、出来過ぎじゃない?って思えるストーリー
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      つやのよる

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        評価:
        井上 荒野
        新潮社
        ¥ 1,575
        (2010-04)

        艶という女性、
        男を魅了して様々な女性から男性を奪ってきた女。
        彼女の断片を、直接関わった男たちの近しい女が
        艶に入り込まれた人生を語る。

        艶のことを直接語っているのは最後の一編、
        艶の最後の夫、のみ。
        あまりに断片すぎて、艶の何に男たちが惹かれたのかよくわからなかった。
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        お別れの音

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          評価:
          青山 七恵
          文藝春秋
          ¥ 1,300
          (2010-09)

          冷たく、突き放すような印象を抱く本だった。

          お別れといっても形は様々だけど、
          ここに描かれるものは、すべて心がきんと凍るような
          寂しいよりも無感情になってしまうような、別れ。

          短篇集
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          赤朽葉家の伝説

          0
            評価:
            桜庭 一樹
            東京創元社
            ¥ 1,785
            (2006-12-28)

            不思議な歴史をたどった赤朽葉家の歴史を紐解く物語。
            製鉄天使とちょっとだけリンクしてる。
            こちらを先に読んだほうが、製鉄天使の意味がよくわかっただろうなあ、と思う。残念。

            語り手の曾祖母タツは赤朽葉家の大奥様。
            不思議な力、圧倒的な存在感を持ち、祖母万葉を息子の嫁として迎え入れる。

            万葉は昔、「辺境の人」が村に置いていった異族の人間。
            後に、千里眼と呼ばれる不思議な力をもって
            赤朽葉家の押しも押されぬ奥様となっていく。

            万葉が産んだ毛毬。
            バイクで暴走し、やんちゃを重ねた学生時代
            その後漫画家としてひた走り、家を守りぬいた彼女。

            戦後の日本、山陰の製鉄で栄えた村。
            時代が変わっていく中で強く不思議な力を持って
            家を継いできた女性たち。
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            光媒の花

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              評価:
              道尾 秀介
              集英社
              ¥ 1,470
              (2010-03-26)

              花、に集まる虫。
              ひらひら舞う蝶がとまっていく不幸な花
              そんなイメージの作品集

              一つ一つの作品はミステリ、
              そこに現れた人間が次のストーリーを紡いでいく。

              人の死、幼い頃の記憶、絡め取られた行動
              全体的にくらーい雰囲気。

              道尾さんのストーリーは練りこまれて、
              うまく騙されて、少し空気がひんやりするラスト
              それは変わらずなのだけど、
              変わらなさ過ぎて、面白みがないと感じた。

              長編のが上手な作家さんだと思う。
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              コロヨシ!!

              0
                評価:
                三崎 亜記
                角川書店(角川グループパブリッシング)
                ¥ 1,680
                (2010-02-27)

                おもしろかった!!

                この世界とは少し違う世界。
                「掃除」がスポーツであり、他のスポーツとは違いこの国内では活動制限をうけている。
                高校の三年間しか競技を行えず、
                その後は他国にいくか、PURE・TRADで「添え舞い」として続けるしか道はない

                塵芥を舞い上げ、長物と呼ばれる道具で操作し、
                それを袋に袋に納める。

                三崎ワールド!って感じなのだけど
                今までのものより、青春色というか、
                感情の動きだったり成長?が強く感じられる作品だった。
                未知のものを書き、読み手に納得、共感させるという意味では
                今までの常識前提のちょっと違う世界でも
                不思議と困惑しない。

                掃除というスポーツが実際にあるのなら
                すごく綺麗だろうな、見てみたいな、と思った。
                続きを読む >>

                バイバイ、ブラックバード

                0
                  最近の伊坂幸太郎さんらしい作品。
                  サクサク楽しく読めた。

                  星野一彦は<あのバス>に乗らされ、どこかに連れて行かれる。
                  二週間後のその日までに監視役の巨大で口がとことん悪い女性、繭美に
                  付き合っていた女性にきちんと別れを告げさせて欲しいと頼む。

                  繭美と結婚することになった、という嘘を掲げ
                  星野一彦は女性のもとを訪れる。
                  5人の女性のもとを・・・・。
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                  聖夜 ― School and Music

                  0
                    評価:
                    佐藤 多佳子
                    文藝春秋
                    ¥ 1,450
                    (2010-12-09)

                    佐藤多佳子さんはかなり前から大好きな、大好きな作家さん
                    なのにカテゴリがなくてびっくりした・・・!
                    以前のものはすべて購入していたから
                    ここに書いていないのもおかしくは無いのだけどそれにしても!

                    久々に読んだらしいけれど、
                    すっと自分の中に違和感なく溶けていく感じ。

                    学校と音楽をテーマにした四小説のうちの最後の一編、らしい。

                    牧師の父、同じく牧師であった祖父を亡くした祖母と暮らす鳴海。
                    宗教、音楽(オルガン、賛美歌)に幼い頃からどっぷり浸ってきた彼。
                    キリスト教を信仰しているわけでもないが、キリスト教の学校に通い
                    自分を戒めるようにさらに自らを浸していく。

                    父はいつでも正しく、優しい。
                    母はキリスト教でいう禁忌を犯して出ていった。

                    オルガン部では一番の腕を持つ鳴海。
                    その彼が気になってならない天野のオルガンの音。
                    続きを読む >>

                    ナニカアル

                    0
                      評価:
                      桐野 夏生
                      新潮社
                      ¥ 1,785
                      (2010-02-26)

                      林芙美子という実在の作家を題材にしたフィクション(?)
                      かなりの部分を史実に基づいて書いているように感じたけれど
                      感情に基づく大部分は逆にフィクションなのだろうと感じた。

                      私は林芙美子という作家さんを知らなかった。
                      記念館が作られるほどの大物みたいだけど、
                      華やかなフィクションがむしろ敬遠される戦争の時代。
                      事実よりも嘘がもてはやされる負の時代。

                      ただ、ここに描かれているのは作家としてではなく
                      女性として生きた彼女の人生。
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                      マドンナ・ヴェルデ

                      0
                        ジーン・ワルツと対になる物語

                        主人公は山咲みどり60過ぎ?でメゾン・ド・マドンナというマンションに一人で暮らす
                        しっかりした女性。
                        夫はずいぶんと前にあっさりと死んでしまった。
                        彼女に残されたのは一人娘の理恵
                        理恵は帝華大学で産婦人科医をしている。
                        理恵の夫伸一郎は仕事で渡米して今は別々の暮らしを送っている。

                        久々の理恵の帰郷で、理恵はみどりに御願いをする。
                        「ママ、私の子どもを産んでくれない?」

                        代理母。日本では生んだ人間が母親と認められ、
                        今も激しく論争が続いている問題。

                        人工授精のエキスパートである理恵、
                        奇しくも彼女自身の子宮の奇形により、
                        出産は不可能であった。
                        研究のため?自身の子ども欲しさのため?
                        理恵はみどりに頼み、
                        戸惑いながらもみどりはその申し出を受け入れる。
                        続きを読む >>


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