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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    妻の超然

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      評価:
      絲山 秋子
      新潮社
      ¥ 1,470
      (2010-09)

      ・妻の超然
      ・下戸の超然
      ・作家の超然

      の三編。

      超然という言葉がぴったりな
      かたい、感情が希薄(に感じる)文章、構成。

      夫の浮気を見て見ぬふりをして
      ころころと男を変える友人や遠縁の友人と会話をしながら
      自分自身の感情も見て見ぬふりをする

      全くお酒を飲めない男。
      自然体でいられる彼女と付き合うが
      だんだんとお互いの方向性の違いが見えてくる

      手術を機に彼女の人生を振り返る作家。
      二人の兄、書くことで身近な人々を振り切り、
      見ず知らずの人間に無責任な優しさを振りまく
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      ラプソディ・イン・ラブ

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        小路さんの本はついつい読んでしまう。
        都合のいいハッピー・エンディングとわかっていても、
        時々こういう暖かでやわらかい愛を読みたくなる。

        俳優一家。
        往年の名俳優、笠松市朗。
        別れた笠松の元妻、伝説の女優、四ノ宮睦子。
        二人の間の子供で名脇役として俳優を続ける園田準一。
        笠松の息子で、準一の腹違いの弟で同じく俳優の、岡本裕。
        裕の婚約者で同じく女優の二品真里。

        かつて準一たちが幼い頃を過ごした生家、
        彼にしたら40年ぶりのその家で、
        四人の俳優、女優が集い、生活する。

        家族として、過ごす、三週間。
        それをフィルムにおさめる。
        台本はあってないようなもの。その日の終わりに次の日の台本が渡される。

        今だからこそ分かち合えるそれぞれの秘密。
        本当はそれぞれ別の本当の生活があり、
        それを抜けだして再現する家族ごっこ。
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        ちょちょら

        0
          評価:
          畠中 恵
          新潮社
          ¥ 1,680
          (2011-03-22)

          間野新之介は亡くなった兄の後を継いで多々良木藩の江戸留守居役についた。

          優秀で、見目麗しく、剣の腕もよく、人気もあった兄と比べられ
          平凡だ、と称されてきた新之助。

          藩の外交面を司り、情報を手に入れ、他の藩や商人たちと交流する。

          兄と同様に留守居役をつとめていた入江家は断絶し、
          兄の許嫁であった千穂もどこかにいなくなってしまった。

          他藩の留守居役の荒い歓迎を受けながら
          新之介は役目をきちんとこなしていく。

          他藩のお手伝い普請。
          幕府からその勅命が降りてしまえば、やらざるを得ない、が
          多々良木藩は不作などにより金欠で
          さらには、進物などに金をかけなかったことで
          お手伝い普請を請け負う羽目になってしまった。
          また続けて請け負うことになったら、
          間違いなく藩は潰れてしまう


          面白かった。
          しゃばけシリーズよりもしっかりとディテールに富んだ話の構成。
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          彼女がその名を知らない鳥たち

          0
            とても怖い話だった。
            なんだか支離滅裂にも感じる主人公目線での物語。

            彼女の言い分はわがままで自分勝手に思えたし、
            それでも陣治と一緒にいる理由も不明だった。

            それでもどんどん引きこまれていって最後まで一気に読んだ。
            特にラストの方は人間ってこれほど恐ろしく、また同時に優しいものであるのかと
            本当に怖かった。

            十和子は陣治とともに暮らしている。
            籍はいれていないが、夫婦同然の生活をしている。
            最初はかつての恋人黒崎俊一と別れた寂しさを埋め合わせるためだった。

            異常に十和子の行動を知りたがる陣治。
            彼を罵倒し、拒絶し、それでも陣治はこれ以上ないほど十和子に尽くす。

            デパートにクレームをつけたことから水島との関係が始まった。
            妻とは冷えきっている、別れるつもりだと繰り返す水島。
            水島と会っているときに背後から感じる視線。
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            ブルースカイ

            0
              断片的に展開するストーリー
              それぞれの結末は描かれないまま。
              消化不良なところもあるけれど
              意外に嫌いじゃない。

              中世ドイツ
              大柄で優しい祖母と暮らすマリー。
              美しく善意に満ち溢れた友人、クリスティーネが
              ある日突然魔女として捕まえられた。
              祖母の不思議な力で予言され、現れた少女。
              言葉も通じず不思議な服をきていた。
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              四龍海城

              0
                評価:
                乾 ルカ
                新潮社
                ¥ 1,680
                (2011-07)

                おもしろかった。
                グイグイ引き込まれるように最後まで一気に読んだ。
                でも、これは切なすぎる・・・。

                竜ノ岬海岸。
                神隠しにあうから、と近寄ることを強く禁止されている区域。
                そこを健太郎はさまよっていた。

                巨大な塔、きらきらしたものに気を取られ
                柔らかな膜のようなものを破って中にはいってしまった。

                入ったらでられない四龍海城。
                元いた場所に戻るためには出城料が必要。
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                銀の島

                0
                  評価:
                  山本兼一
                  朝日新聞出版
                  ¥ 1,995
                  (2011-06-07)

                  明治時代のキリスト教徒
                  日本にキリスト教を伝えたせいじゃフランシスコ・ザビエルのご遺体開帳にあわせ、
                  遺体が安置されているゴアに向かった。
                  ザビエルの伝記を記したいと夢を描く彼のもとに
                  降って湧いたような日本語で書かれたアンジロウの手記。

                  「ザビエルは嘘つきであり、その言葉を信じてはいけない」
                  「ポルトガル国王から多額の献金をうけ、諜報活動をしていた」
                  「銀山を奪おうとしていた」

                  彼にとって、そして他のカトリック信者にとっても
                  その内容は重大すぎて、簡単には信じられない内容であった。
                  日本に持ち帰り、その内容を検証することになった。
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                  秋期限定栗きんとん事件(上・下)

                  0
                    夏期限定トロピカルパフェ事件から数ヶ月。
                    小山内ゆきとの互恵関係をやめ、
                    それぞれの小市民への道を歩みだした小鳩常悟朗。

                    甘いものと復讐が大好きな小佐内ゆき。
                    周囲で起こる出来事に推理を働かせ、結果痛い目を見てきた小鳩常悟朗。

                    常悟朗はクラスメイトの仲丸十希子さんから告白され、
                    小山内ゆきは新聞部の一年生、瓜野高彦から好意を寄せられる。

                    月一に全生徒に配られる月報船戸のコラムに近くで起きた連続放火についての記事を書くことになった瓜野。
                    彼なりに推理をした結果導かれた放火予測場所が次々にあたっていく。
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                    四畳半王国見聞録

                    0
                      評価:
                      森見 登美彦
                      新潮社
                      ¥ 1,470
                      (2011-01-28)

                      四畳半神話大系のスピンアウト・・・でいいのかな??

                      四畳半神話大系はすごく面白くて大好きな作品だったのだけど、
                      これは・・・結構文学的な方向に走って
                      物語というよりは作品、という言葉が似合う。

                      糞真面目な文体でくだらない内容を叫ぶ森見節は相変わらずだけど
                      真面目っぷりが以前にもましてすごい。かたい。

                      シュレディンガー方程式につまづいて四畳半に引きこもる阿呆神
                      四畳半に暮らす様々な学生たち。
                      マンドリン、水玉のブリーフ、大日本凡人會、四畳半統括委員会
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