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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    天国旅行

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      評価:
      三浦 しをん
      新潮社
      ¥ 1,470
      (2010-03)

      「心中」をテーマにした短編集。
      と最後に添え書きがあって、なるほどなとひどく納得したのだけど、
      それを読むまでまでさり気なさ過ぎて気づかなかった。

      もちろん、死の雰囲気はあちらこちらに散らばっているけれど
      心中独特の、強迫観念だったり、絶望の塊のようなものは見られない。
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      あつあつを召し上がれ

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        小川さん自身が相当な食道楽なのだと思うのだけど、
        食べ物の描写がとても上手で
        出てくるものをことごとく食べてみたいと思わせる。

        内容はわりとシリアスなのだけど、
        食の描写が多いせいか、ほんわりとした雰囲気でまとまっている。
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        小暮写眞館

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          常識人なのだが、気まぐれに変人な行動をする両親に育てられた
          花菱英一、弟の光。
          その両親が中古の家を購入した。
          それは瀕死状態の商店街の中にある店舗付き住宅で、
          あろうことか、その店の部分をそのまま残したまま(看板さえもそのまま)
          住居として住むことになった。

          古くからの友達テンコ(店子力)の家は裕福で、
          時々庭で寝袋野宿をするこれまた少し変わった家族がいる。

          「小暮写眞館」で撮られたすこし不思議な写真。
          それがきっかけで、英一は彼のもとに持ち込まれる写真の真相をあらわにしていく。
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          伏 贋作・里見八犬伝

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            評価:
            桜庭 一樹
            文藝春秋
            ¥ 1,700
            (2010-11-26)

            江戸の町に出没する伏。
            犬の血がまじり、人に紛れて暮らしているという彼ら。
            倒せば懸賞金がもらえるとのことで、
            江戸に住むものはかなり少なくなったという。

            猟師の祖父に山奥で育てられた浜路は祖父の死をきっかけに
            異母兄弟の道節を頼って山を降りた。
            猟師の勘と鼻が利く浜路はすぐさま伏を発見する。
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            新参者

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              評価:
              東野 圭吾
              講談社
              ¥ 1,680
              (2009-09-18)

              小伝馬町で独り暮らしの四十五歳の女性が自宅で首を絞められて死んでいるのが見つかった。

              日本橋署配属の加賀恭一郎という刑事。
              近くの商店街で聞きこみをする。
              刑事らしくなく、人情を理解する不思議な刑事。

              確か、TVドラマ化されて話題になっていた気がするのだけど、
              見ていなくてわからない。
              でも、ドラマ化にとても向いている作品だと感じた。
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              ツリーハウス

              0
                評価:
                角田 光代
                文藝春秋
                ¥ 1,700
                (2010-10-15)

                都心に建つ古びた中華料理店、翡翠飯店。
                三年前に仕事を辞めて以来働いていない良嗣は祖父の死を一人で看取った。
                慌てて集まる一家。
                祖母のヤエ、父親慎之輔、母親文江、同居している叔父の太二郎。
                別居している姉の早苗、ふらりと海外に出ていつ帰ってくるともわからない兄の基樹。

                良嗣は幼い頃から家庭の違和感を感じていた。
                一緒にいても、絆の薄い関係。
                深く干渉せず、気づいたら誰かがいて、誰かがいない。

                帰りたい、とつぶやく祖母が若いころ満州にいたこと、
                戸籍に自分の知らないおじらの名前があることなどを知り、
                良嗣は祖母を連れて中国に旅行にいく事に決めた。
                太二郎も共に行くと言い出し、父や今日子叔母からは祖母の行きたい場所を優先してくれと頼まれる。

                読者だけがすべてを知る彼女の一家の歴史。
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                アンダースタンド・メイビー(上・下)

                0
                  島本さんの本は作品によってすごくよかったり、いまいちだったりの差が大きいと思う。
                  この本は、とても良かった。
                  中学生〜大学生の若い女の子のリアル。

                  両親は離婚し、働く母の代わりに家事をこなす藤枝黒江。
                  母は黒江に興味が無いように思え、距離を感じる。

                  浦賀仁という写真家の写真に衝撃を受けてファンレターを書き、文通をする。
                  数年後もカメラマンになりたいと思うなら弟子にするという言葉を真に受けて、心の支えにする黒江。

                  せつなくて、苦しい。
                  トラウマの物語。
                  気づけば苦しいし、気づかなければ己を傷つける。
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                  黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎

                  0
                    狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎の続編。

                    御腰物奉行の父に勘当され、家を飛び出て、刀屋になった光三郎。
                    刀が大好きで、嫁ゆき江の父吉兵衛に様々な手ほどきを受けている。

                    以前、詐欺の刀で一悶着あった白石瑞祥が、
                    黄金鍛えという怪しげな刀で話題になっていた。
                    軟い金は、実用の刀には向かない。
                    それでも、実戦で刀を使う時代ではなくなったその頃では十分需要が考えられた。

                    その業に魅了された勘定奉行の息子、田村庄五郎が瑞祥にまんまと騙された。
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                    円卓

                    0
                      評価:
                      西 加奈子
                      文藝春秋
                      ¥ 1,300
                      (2011-03-05)

                      大家族の末っ子、渦原琴子。
                      祖父、祖母、父、母、十四歳の三つ子の姉に囲まれ、
                      美人な姉たちからは、大きく好かれている。

                      同じ団地に住むぽっさんはこっこのことをよく理解している。

                      きりこについてとよく似ていて、正反対の物語。
                      恵まれた環境に育ち、孤独を欲し、
                      愚かな周囲を罵倒し、
                      幸も不幸もひっくるめ「特別」である周りの人間を羨ましく思うこっこ。
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                      1Q84 (BOOK1,2,3)

                      0
                        評価:
                        村上 春樹
                        新潮社
                        ¥ 1,890
                        (2009-05-29)

                        やっぱりすごい。
                        圧倒されながらも自然にその世界に飲み込まれて
                        一気に三冊分読了。

                        構成とか、ストーリーとかそういうの飛び越えて
                        村上春樹ワールド、としか言いようがない。

                        あれだけ話題になって、売れた本なのに、
                        不思議とこういう感じのストーリーだというのが出まわらなくて
                        全く前情報無しに読んだ。
                        読んでみて、これのあらすじを書くのは無理だ、と改めて思う。
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