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評価:
桜庭 一樹
講談社
¥ 1,680
(2012-01-12)
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二十世紀に誕生した偉大なるポップスター、キング・オブ・ポップ。
五十一歳で突然亡くなった彼が残した十一歳の娘、傷痕(キズアト)。
「マイケル・ジャクソンに捧げる」という感じの内容。
少しずつ作り物だけど、大筋はほぼ彼の一生そのまま。
あまりに大きな存在。
そんな彼を追いかける人間、
世間から隔離された傷痕。
崇拝し、翻弄された人間。
これが純粋なフィクションなら、とてもおもしろいと思うのだけど、
あまりに事実に沿いすぎているために、
これくらいの内容のことは本当にあるのだろうと思ってしまう。
フィクションじゃなく、ドキュメンタリーのほうが面白いのでは、なんて。